クツワハゼ Istigobius campbelli (Jordan and Snyder, 1901)
2025年7月29日撮影 水深6メートル
浅い砂地からゴロタ場、水深数メートルの場所まで広く生息しております。眼の後方に黒い線があり、赤と青の斑が全体的にあります。
ホシノハゼ Istigobius hoshinonis (Tanaka, 1917)
2025年7月29日撮影 水深6メートル
やや深場の岩礁帯周辺の砂地に生息し、クツワハゼと一緒にいるのを見かけますが個体数は多くありません。全体的な雰囲気はクツワハゼに似ていますが、眼の後ろに黒い線がなく、オレンジ色~黄色っぽいまだら模様があります。
スジハゼ Acentrogobius virgatulus (Jordan and Snyder, 1901)
2025年6月25日撮影 水深5メートル
スジハゼBとされていた種類だと思われます。
砂地に多く見られ、テッポウエビと共生することも多い。
ニシキハゼ Pterogobius virgo (Temminck and Schlegel, 1845)
2025年6月25日撮影 水深6メートル
やや深場の岩礁帯付近の砂泥地に生息しております。実験所前での個体数は少ないです。
クツワハゼが一緒に写っております。
チャガラ Pterogobius zonoleucus Jordan and Snyder, 1901
2025年6月25日撮影 水深6メートル
赤っぽい体色の幼魚(2枚目の写真)がたくさん群れているのを見かけます。
キヌバリ Pterogobius elapoides (Günther, 1871)
2024年6月27日撮影 (撮影者M.Y.さん) 水深2.5メートル
比較的浅い場所で見かけます。色鮮やかな体色のため、よく目立つ魚です。
カスリハゼ Mahidolia mystacina (Valenciennes, 1837)
2025年6月28日撮影 水深6.5メートル
やや深い砂泥地でテッポウエビと共生しており、漏斗状に開口した巣穴の入り口にいるのを見かけます。警戒心が強く、すぐに巣穴に逃げ込んでしまうので近距離でうまく撮影するのが難しい魚です。
サビハゼ Sagamia geneionema (Hilgendorf, 1879)
2025年6月25日撮影 水深4メートル
砂地から小石まじりの場所まで広く見かけます。数匹から多い時には数十匹の群れになっていることもあります。下あご周辺に髭のような突起が並んでいるのが特徴です。
ヒメハゼ Favonigobius gymnauchen (Bleeker, 1860)
2025年7月29日撮影 水深4メートル
比較的水深の浅い砂地に生息しており、サビハゼやスジハゼと一緒にいることがありますが、隠岐臨海実験所の前ではそれほど個体数は多くありません。スジハゼのような前後方向の線を欠き、サビハゼのような髭もありません。マハゼの幼魚にも似ておりますが、やや受け口になっております。
ミサキスジハゼ Priolepis borea (Snyder, 1909)
2025年8月12日撮影(顕微鏡にて撮影)水深2.5メートル
全長1センチ程度の小さなハゼですが、オレンジ色に白い帯模様の美しいハゼです。タコつぼの中やゴロタ場の石の隙間などに生息しているため、探さないと見つからない種です。水中で拡大して撮影するがとても難しいため、研究室に持ち帰って顕微鏡を使って撮影しました。
種類不明(ウロハゼ?)
2025年7月7日撮影 水深5メートル
岩礁帯付近で時々見かける数センチ程度の黒っぽいハゼです。はじめは体側の斑紋からクモハゼか何かかと思っておりましたが、水中でいろいろな角度から観察してみると下顎が前方に大きく出ている(受け口になっている)点や、やや扁平な頭部、全体的に暗色であることを考えると小さなウロハゼかもしれません。
ハナハゼ Ptereleotris hanae (Jordan and Snyder, 1901)
2025年9月26日撮影 水深4メートル
2025年は9月に入ってからゴロタ場と砂泥の境目付近に幼魚が数匹で泳いでいるのを見るようになりました。岩礁帯でもっと小さな青くなる前の稚魚の群れも確認できております。まだテッポウエビの巣穴には住んでおらず、尾びれもフィラメント状に伸びてはいません。近づくとすぐに小石の間に入ってしまったり、近くの穴に逃げ込んでしまうのでなかなかうまく撮影が難しいです。
実験所前で見かけるものの、まだ撮影していない種類
ドロメ
アゴハゼ
ホシハゼ?
ダテハゼ
イソハゼ
ミミズハゼ
アカオビシマハゼ
番外編
実験所前では見かけないものの、加茂湾で見られるハゼの仲間
シロウオ Leucopsarion petersii Hilgendorf, 1880
2023年3月22日撮影 水深10センチ
早春に川に遡上してくる半透明の小さなハゼです。普段は湾内のどのあたりに生息しているのかは不明ですが、溯上の時期には加茂湾に流れ込む水路や川で観察することができます。
マハゼ Acanthogobius flavimanus (Temminck and Schlegel, 1845)
2025年9月14日撮影 (採集日:2025年9月8日)
隠岐の島では湾奥の川が流入するような場所で見ることができます。加茂湾でも川の河口の汽水域で見かけますが、それほど個体数は多くないようです。少なくとも実験所前では出会ったことがありません。写真の個体は加茂湾産ではなく、雨の後に隠岐の島某所の完全な淡水の水路で採集した個体です。同所では前年も同時期に採れており、やはり今回も3匹採れたので、たまたま水路にいたというより時期的に完全な淡水域まで入ってくるようです。
上あごの方が前に出ているので、顔つきから他のハゼと見分けることができます。腹側は銀白色になってます。
2025年9月16日:マハゼの写真追加
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